2022年11月23日 福山市内の会場で、NPO法人山口女性サポートネットワーク代表 小柴久子さんに「DV被害者支援と民間シェルターの役割」について講演していただいた。
国連 女性差別撤廃条約など、世界が女性への暴力をなくすために取組んでゆき、日本では条約批准を受けて、1999年男女共同参画基本法、2001年DV防止法など国内の法を整備してきた。
山口女性サポートネットワークでは、民間団体として相談事業 シェルター(一時保護)事業 自立支援事業など、DV被害者や困難を抱える女性の支援を20年以上続けるなど、DV被害者支援の歩みについて話された。
団体発足当時から活動を支えるスタッフへの交通費は支払うよう努力しながらも、人件費の支払いは厳しく安定的な運営には至らなかったが、長年の実績が評価され、特に2019年度から事業予算、事業規模が増え、新規事業を安定して実施していることを紹介された。
小柴さんの講演を聞いて、当法人ホッとるーむふくやまとして、これからの法人運営と被害者支援のために、山口女性サポートネットワークから、助言をいただきたいと思った。
女性や生活困窮者に対する法が整備され、公的社会資源が少しずつ整いつつあるが、民間団体の役割が無くなるわけではない。民間団体には、先進性やきめ細やかで柔軟な取組みが今後も求められる。
官と民の連携、相互の取組みによって、より良い作用が生まれ、問題解決と被害当事者、すべての人の利益につながってゆくことを目指したい。
2022年12月
橋本陽子